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「下ろせッッ!!」
寿は目一杯皇子の腕の中で暴れるが、皇子にしっかり抱えられているせいでびくともしない。
「…寿が怪我しているのに下ろせるか。そんなに暴れたら怪我が長引くぞ」
「うっ…。大丈夫だから下ろせよ!」
「それは無理な話だ」
「なんでだよ!とにかく下ろせよ!」
未だに腕の中で暴れる寿に皇子は嘆息をつく。
「俺は何と言われても下ろす気はまったくない。…寿、いいのか?そんなに騒いでいると余計に注目されるだけだぞ?」
「うっ…!」
そう言われると、寿はもう黙って寝たふりするしかない。
クスクスと皇子は笑うが、こっちは寝ているので聞こえていないので無視だ。
皇子がお姫様抱っこのまま寿の部屋まで連れていく。
あ!と思うが今日の見張り番はタクミだったことを思い出す。
皇子は寿の部屋に入ると、ベッドに寿に下ろす。
そして部屋にある救急箱で、皇子は手慣れた感じで寿の患部を手当てしていく。
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