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寿は一瞬驚いたものの、フォークを握っている皇子の手の上から寿が握り返して、そのまま皇子の口元にポテトを持っていく。
はーい、皇子、あーん!
と寿が悪ノリしてみたら、皇子は顔を真っ赤にしてそのままポテトを口に入れた。
寿のせいでポテトの味がよくわからん…、
と皇子が言うので、
だったら良かったじゃん、
とその時は軽口を叩いて寿は笑うと、皇子はとても複雑な表情をしていた。
寿の部屋でゲームをしている時も、二人とも真剣勝負だ。
いつも負けた方がもう一回!と言って、再度勝負を願い出るので、やってもやってもゲームが終わらない。
二人ともかなりの負けず嫌いなのが判明した。
お互いが勝つまでやり続けるので、勝敗は五分五分だ。
怪我をして良かったとまでは思わないが、皇子のおかげものすごく楽しい日々を過ごせた。
寿はずっと部屋に閉じ籠っていたし、皇子もやって来ていたので、この三日間は嫌がらせはまったくなかった。
「快気祝いよ!」
マユが走って倉庫に行って、寿の前に何かを持ってくる。
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