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「私は義務教育を終えた後は、従者としての訓練所に通うことに決めておりました。そのことを国王に伝えておりました」
きっと国王も自分の下で働いてほしいから、声を掛けてきたのだと思っていた。
だからタキは国王に自分の意思を自ら伝えた。
表立つよりも陰で支える方が性分に合っていると自分で気付いていたから、従者になることを以前から決めていた。
「義務教育を終えたその日に国王を呼ばれました。そしてこの国と私に忠義を誓うか?と聞かれました。国王直々に聞かれたのです。従者としてこれほどの喜びはありません。私はもちろんイエスと答えました」
ただここから思わぬ方向に転ぶ。
「そして私は、国王からじぃやを紹介されました。私はすぐにじぃやに案内されて後宮に行くことになりました」
「じぃや?」
皇子が聞く。
「じぃやというのは寿様と寿様のお母様の前従者です」
タキが説明する。
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