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隣国
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皇子が泣いた次の朝、ものすごくよそよそしい感じになるかと思ったが、皇子は至って普通だった。
だから寿も普通に接した。
朝ごはんも作ってくれて不細工なおにぎり見た瞬間、ああ、本当に皇子が帰ってきたんだと実感した。
結局、皇子がなぜ泣いていたのか、寿にはわからなかった。
なぜ泣いていたのか今さら聞こうと思わないが、寿の胸の取っ掛かりみたいものは取れなかった。
部屋のベッドに座って、寿はため息をついた。
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