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「急いで神童がいた中庭に行っても、そこには神童の姿はありませんでした…。神童の姿を捜そうとしたその時、背後に気配を覚えましたが、時遅く私の身体は地面に押し付けられていました」
教科書に載っているような、完璧な押さえ込みでまったく身動きが取れない。
「『お前、ここの生徒だろう?今は授業中なはずだ。ここで何をしている?』と聞かれました」
その声は今より少し甲高かった。
「神童がいると聞いて会いたかったんだ、と素直に言うと武器などもってないか調べてから、ようやく私を離してくれました」
そしてコウは恋に落ちた。
「その神童の顔を見た瞬間、なんて可愛い顔をしているのだろう、とゾクゾクしたのです」
「はぁ?」
寿は思わず声をあげる。
(ぞくぞくって…)
「それがタキだったのです」
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