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従者といえど十人十色。
彼がどの国に配属されているのか、訓練所で学んでいるコウにはまったくわからなかった。
「従者にならなければ、彼に会うことは一生叶いません…。私は、いつか彼と出会うために寝る時間を惜しんで勉強しました。私は一年で訓練所を卒業して、幸いにも皇子の従者になることが出来ました」
一年で卒業なんてすごい、しかも皇子の従者になれるなんて本当にすごい!!
と周りははやし立てたが、コウはもっとすごい人間を知っているので、驕りはまったくもって生まれなかった。
「…私は皇子の従者として働きながら、彼の情報を知りたくて色々な手を使いました…。…何とか彼が隣国で勤めていることはわかりましたが、彼が隣国でどんな職に就いているのかまではどうしてもわかりませんでした…」
彼が隣国でどんな職に就いているのか…。
どんな手を使っても、それだけはどうしてもわからなかった…。
「もしかしたら彼は隣国で秘密裏に動いているのかもしれない…。…だからこんなにも調べても、情報が出てこないのだとばかりと思っていたのです…」
ですが、従者達が噂話しているのを聞いてしまったのです、
とコウは続けた。
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