アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
「寿様がスパイをなされたら、私は心配で夜も眠れずにすぐに老けてしまいます。だから私が働きにいきますので、寿様は家で私の帰りをお待ちください。毎日コーンスープを飲めるぐらいは稼いできます」
タキの言葉に、寿は思わずクスっと笑ってしまう。
「後、米も頼む」
「御意」
寿の前でタキが膝を折る。
そして二人で笑い合う。
「タキ、ありがとう」
「いえ。私はどんな時も寿様の味方です」
(…そして、私は皇子も信じています)
あの皇子なら寿様を悲しませる結果は絶対に出さない、とタキは願いにも似た思いを馳せた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
196 / 246