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鏡
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「いいよ、鏡さん!そんなの聞かなくてもわかっているから」
京は鏡に向って満面の笑みを浮かべる。
「そんなの僕に決まっているじゃないか!あーっはっはっはっはっ!!」
「京は自分の顔が好きでな。あの手鏡は京の特注品で世界に一つしかない。京は一日に三時間は自分の顔を見ないと、気がすまない性質なんだ…」
(すごい…)
琴音は自分の顔を見る時といえば、朝、洗面台に立った時に見るぐらいだ。
「すごいですね!俺、自分に興味がないので自分の外見で好きなところがあるのは素敵だな、って思います」
「ああ、僕なんて美しいんだー。この美しさは罪だねっ!あっはっはっはっはっ!」
(何か、幸せそうでいいな…)
京の本当に幸せそうに鏡を見ているので、琴音もつい微笑んでしまう。
「素敵、か…。京にそれ言ったら京のおもちゃにされるぞ」
「‥お、おもちゃ…?」
「ああ。髪型から靴まで京のしたい放題されるぞ。葵が一度、犠牲になったからな…」
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