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「琴音っ、琴音っ!僕は幽霊が見えちゃって、その子が持つ魂のオーラと今の感情のオーラが見えてしまうんだっ!そのオーラでどんな特徴を持った人なのかわかってしまうし、オーラの色で今、どんな感情なのかもわかってしまうんだよっ!」
葵が琴音に話し掛ける。
「…魂のオーラ…?」
「うん!そうだよ。琴音の魂のオーラは白なんだよっ!純粋な人が持つオーラの色なんだよ。だから反対に純粋無垢だかいろいろと苦労も多いんだっ。でも琴音は愛を知っているからきっとその苦労を乗り越えられるはずだよ」
琴音は一瞬だけ目を見開いて、そしてゆっくり微笑んだ。
「…はい。愛はいっぱいもらってきましたから」
親から愛情はいっぱい受けてきたとそれだけは自負できる。
楽しい時、悲しい時、いつも家族三人で分け合ってきた。
両親がいつも傍にいて琴音を抱き締めてくれた。
だから愛を知っているというよりも、いっぱいもらってきたというのが正しい。
「あ!」
琴音が思い出したように手を叩く。
そして、ようやく葵の特技も理解する。
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