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社長
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「お前、どこかの大手社長の娘だろう?お前が将来スーツを着て高そうな椅子に座っていて秘書五人ぐらいがいつも、お前の周りをうろついている。ずっと座って書類と睨めっこして、どんな些細なミスも見逃さないほど細かく見ている。社長としてお前の存在は社員にいい刺激になっているだろう」
女子高校生の問いかけに都明は無視して話題を変える。
「なんで、そんなことわかるの‥?」
女子高校生はかなり驚いた様子だ。
「だから言っただろう。俺は未来が見えてしまうんだって」
女子高校生の瞳が輝いて、嬉しそうに呟く。
「すごい…、私こんなの初めて…」
感動したように胸に手を当てる。
そして女子高校生は翠達を見て鼻にかけたような笑いをし、尊大な態度で自己紹介をする。
「そうよ!私は、飛鳥舞。あの飛鳥製薬会社の社長の娘よ?病院も経営しているのよ。その会社の娘が一千万ぐらい出せないはずがないわ」
まるでバカにしないで、といったような口調だ。
(飛鳥製薬会社‥)
飛鳥製薬会社は琴音でも知っている会社。
飛鳥製薬会社のシーエムをテレビでよく見るからだ。
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