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仕事に行くまでの時間
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Fukawa side
朝起きたら隣にあいつはいなかった。その代わり、キッチンからは香ばしいパンの匂いがしてきた。この匂い、好き…。
俺はベッドから立ち上がるとあいつが居るリビングへと向かった。そこには、腰エプロンを付けてキッチンに向かってる美門がいた。無駄に外見がいいから、少しだけ見とれてしまう
「あ、社長おはよー…クロワッサンあっためたから、後はココアは重いから、紅茶用意しといたよ?砂糖はお好みでいれてねー?」
「ん、はよ…悪いな、ありがと…すげぇいい匂いしてる…、」
礼を告げればそいつは嬉しそうに微笑む。いつもこのくらい静かならもっと社員からモテる筈。でも、それは少しだけ、嫌…な、気がする。何でだろうか
「んー、お皿そっち持ってくね?紅茶は置いてあるしー…はい、どーぞ、!召し上がれーん」
「わかった、…すまない、ありがと…いただきます、」
あったかいクロワッサンはとても美味しかった。いつもこんなあったかい飯が食いたいなんて思うけど、それは叶わない。でも、たまになら、こいつを家に誘って飯を作ってもらうのもあり、かもしれない。
ゆっくり朝食を取り、雑談などをする。この時間は好き。なんにも考えないでいられる。でも、今日は食事会。死ぬほど嫌だけど行かないといけない。でも、こいつが居てくれるなら、安心できる。犬のように懐いてくれてるみたいだし。しかし、今日会うのは元嫁さん。俺のことを嫌ってるし、俺の元恋人を旦那にしたから、正直俺も嫌いだ。そんなことは言えないけど。
「あ、社長今日食事会だねー…お偉いさん方たくさん来るから、がんばんなきゃ…、まぁ、俺は社長の隣に付いてくだけだけどねー」
「くそめんどくせぇ、何でそんなの出なきゃいけないんだ…でも、仕事についてアピール出来る場所でもあるからな、気合入れてくぞ。って、下手に離れて迷子になられるより、隣にいてくれた方がいい。」
隣にいるといわれて嬉しいのに、素直に言えない。くそ、こんな自分は嫌。でも、こいつは笑ってくれる。不思議で仕方ない。無愛想だし、素直じゃない俺から離れない。
「んー、迷子になりたくないからそばに居るね?トイレも一緒に入っちゃおー!」
「わざわざ便所までは来んなよ…、とりあえず、挨拶して回るから、離れんな…よ」
「もっちろん、その代わりに今日も俺ん家泊まってー?いいでしょ?」
こいつはわからない。俺がこの家にいたら迷惑なはずなのに、なんで俺を家にいれたがるのだろうか。めんどくさいだろうに
「はぁ?お前に迷惑かかんだろ、あほか」
「俺が社長といたいのー、ね、いいでしょ?朝ご飯は
パンケーキ焼くからー!」
本当にわからない。でも、パンケーキは食いたい。俺は小さく頷く。そうしたら、また嬉しそうにわらう。なんなんだ、本当に…調子が狂うわ
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なんだかんだで社長も美門さんが好きなんです
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