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お気に入り100突破記念作品
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Mikado said
最近社長が猫を飼ったらしい。見た目はとても可愛いのだが、俺には懐いてくれてない。まぁ、きっと俺と一緒で社長が大好きなんだからだろうけど!それでも、でれでれな社長を見ると俺の居場所がなくなっていく気がして、家を飛び出しちゃった…心狭すぎな、俺。わかってる、わかってるけど…やなんだよねぇ、…
自宅へと帰る前に社長にLI〇Eをいれなきゃ、ごめんなさいってしなきゃ愛想つかされちゃうから、犬のスタンプでごめんなさいってやっておく。既読がつくのが怖くて、端末の電源を切った。猫に好きな人を取られるとか何してんだろ、…
家へとついて、扉を開く。なんだかんだで久しぶりな気がする。最近は社長の家に泊まり込んでたからなぁ…一人は寂しいから俺もなにかペット飼おうかな、…なんて。
ふて寝してやろうとベッドへとダイブした。でも、独りで寝れなくて、結局起きちゃう。明日は仕事だから寝なきゃいけないのに。社長に合わせる顔がない。でも、仕事はいかなきゃ…
次の日、俺は社長の迎えをしなかった。なんだか少しだけ一緒にいたくないって思っちゃった…やな男だね、俺も。猫なんかに嫉妬して。まだまだ餓鬼ってことか…
会社につけば社長はいつもと変わらない様子で仕事をこなしていた。気にしてるのは俺だけなのか…それはそれでちょっと寂しい、気がするようなしないような…
昼ご飯の時間になってしまった…今日は社長と食べる約束をしてる。弁当だけはちゃんと作ってきたから、それだけ渡して違うところで食べようかな、いや、それはおかしいか…!?
「おい、美門。社長質の前で何百面相してるんだよ。」
「あっ、社長ー!んっと、お弁当届けに来たー!愛情たっぷりいれたよー!」
「愛情はいらねぇから飯よこせ。さっさと食うぞ。」
社長の前だとすぐ俺いつもどおりになんの。やばくね、誰か褒めてよー…なんて。
社長に入って、いつもどおりご飯を食べる。けど、会話がない。し、し、しんどい…なにか喋ってよー社長!
「…なぁ、今日はどうして、その、迎えこなかったんだ…?」
「え、?なになに、寂しかったのー?ごめんね、寝坊して焦っちゃって、ご飯作ってたらお迎えの時間なくなっちゃって!」
「別にいいけど、…」
やべ、会話止まった。何か、何か言うんだ俺ー!そ、そうだ、猫!いや、今は禁句!?どうしたらいいんだ…
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