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kanato side
朝から俺の可愛いお気に入りちゃんである陽斗クンに会えてすこーしだけテンション高めの俺。まぁ、どっかの誰かさんである梓穏クンは舌打ちのオンパレードだったけどねぇ?
愁穏は気付いて無いだろうけど陽斗クンと話す時は素を出してる感じ?って言うのがある。人前でそんなに嫌がる顔しない梓穏があからさまに陽斗クンを避けたり、機嫌を悪くするのはきっと少しでも陽斗クンのこと好きなんだろうなぁ…。
そんなことを思いながら教室へと入れば一目散にやってくるビッチじゃなくて、クラスメート。可愛いよ?可愛いんだけど自然と出る天然の陽斗クンには遠く及ばない。なのに王子様スマイル飛ばす梓穏。この姿をすぐに陽斗クンに見せてやりたいよ…。
朝のHRが終わって1時間目である体育のせいで着替えなきゃ行けない。面倒だけど仕方ない。梓穏をチラ見しては良い筋肉が見えた。あれは惚れるわ。抱かれたくはないけどねぇ!?
「じろじろみんなよ、きしょい。哉翔。」
「待って、他にも見てる人居るよね!?俺だけ名指しなの!?」
「お前の視線が1番気になった。」
「梓穏のえっちぃ♡」
「…はよ着替えろ、変態。」
…酷いよね、俺泣いちゃうわ。嘘泣きしながらも着替え終えては外に向かう。後ろからビッチじゃなくてクラスメートが着いてきてる。
靴を履いてグラウンドに集合しては怠い先生の話を聞いて、適当に返事をする。ちなみに今日は王道のサッカー。まぁ、好きだからいいけど。
「梓穏、ヘディングって出来る?見せてくんね?」
「…絶対お前もできんだろ、」
「出来ないもん、見たいからはやく、かむひぃや!」
呆れた目で見られたけどめげない俺。流石だわ。もっと褒められたい。じゃなくて梓穏がヘディングを始めてはみんなが釘付けになっている。かっくぃ。
授業も残り少しの時間となりサボりながら適当に空を見てた。そしてふと愛しのまいえんじぇるである陽斗クンが見えた。そっと手を振るも俺じゃなく梓穏を見ていた。とっても切なそうに。見てるこっちが悲しくなるような顔で。
「梓穏ー、陽斗クンがこっち見てるよ?手でも振ってあげたら?」
「なんで俺が彼奴に手を振らなきゃいけないの?」
「陽斗クンが見てるからですー、って何処行くの!?」
スタスタどっかに歩きだした梓穏。でも、陽斗クンの方が気になるから再び窓を見ると小さく手を伸ばしていた。その手はきっと梓穏に伸ばした手。
…なんで梓穏なんだろ、俺なら陽斗クンにしか見ないのに。そんな気持ちを込めて陽斗クンを見詰めていた。まぁ、気付かれなかったけどね。
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