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あつい。
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hinato side
あつい、あつい…お腹あつい、じくじくとまんないし、少し汗もかいてきた。きゅぅ、ておなかするしもうわからなくて泣いちゃった。
「…美門くん、大丈夫?泣くほど辛い…?今親御さんに連絡入れるから」
「ん、ん…。おねがい、します。」
先生がカーテンの隙間から心配そうに俺を見てる。本当だって信じてくれたのが嬉しい。けど、病気じゃなかったらなんなんだ…?
ずーっと丸まっていたら少しだけ楽になった、気がする。少しだけ眠くなってきた。こてこて、と睡魔と戦っていたら先生が何やら言って、保健室から出て言ってた。何を言いたかったのかわからないけどでも、頷いた。
薄れる意識の中何かいい匂いがして目を開けた。そしたら梓穏先輩が居た。びっくりしたけどそのいい匂いに惹かれて、そっと手を伸ばしていた。
「せん、ぱ…?どうしたんですか、?」
「…Ωの匂いがしてここに来た。そしたら…って、お前かよ…。」
「…?ふふ、先輩いい匂い、する…。」
「お前馬鹿なのか?発情期、きたんだろ?」
「…?はつじょ、きまだ来たことないからわかんない、です。」
「…あっそ。だからまだ匂いが薄いのか。」
「…わかんない、けど先輩の匂いがよくわかる…。」
発情期なんてまだ、体験したことないけどこれなら、いいな。先輩が居てくれるし。でも、なおらないお腹のじくじくが、急に凄くなった。きゅぅ、ってする。くるしい。わかんない。
軽くパニックになっちゃって泣いちゃったら先輩が仕方なさそうに眉を下げながら俺が寝ているベッドに座って、背中をさすってくれた。
「何で俺がこんなこと…。お前、俺でよかったな。他のα来たら襲われてたぞ。」
「おそわれ、ませんよ。だって梓穏先輩いてくれるから…。」
「俺が来なかった場合だよ。あほ。」
難しいことを言って来る先輩に首を傾げるも見んな、と目に先輩の大きな手が当てられた。どきどきする。でも、嬉しい。この手、すき…。
「おい、何やってんだよ…」
「先輩の、て、きもちいい…。もっと、」
大きな手をそっと握りしめては少しでも先輩先輩が見たいから、その手を退けてそっと先輩を見る。少し困ったような顔をしてて可愛い。手も、気持ちいい。
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