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兄貴
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「ふーん、じゃあ高橋くんのお兄さんがあの高橋海星(たかはし かいせい)なんだね。そう言われると似ているね」
「あはは・・・そうですか?あまり似てないと言われるんですが・・・」
「いや似てるよ、どこって言われると表しにくいけど何処と無くね」
「有難うございます・・・」
聖兄とともが楽しそうに(そう見える)話しているのを微笑ましい気持ちで見ながら寮がある方向へ足を進める。話を聞いていて知ったのはとものお兄さんがこの学校にいるということだった。さっき話している時には言ってくれなかったのは何でなんだろ・・・?
「でも良かったよ。高橋くんが海星のような性格じゃなくて」
「へ?とものお兄さんってどんな人なの?」
「まぁ一言で言うと・・・」
言葉の途中で口を閉じてしまった聖兄はチラッとともの方を見た。するとともが面倒くさそうに口を開いき、
「変態だな」
「へん・・・たい?」
「そ。うちの兄貴はとてつもないド変態なんだよ、だからさっきこの学校に居ることを言わなかったの」
「へぇー・・・」
「海砂、分かってないでしょ」
聖兄は笑いながら僕の頭に手を置いた。ともは何を考えているのか分からない目をして僕達の後ろに行き後を着いてきている。そんなともを気にしながら頭の中ではとものお兄さんを想像してみた。
「楽しそうなお兄さんだね!」
「兄貴といても楽しいという感情なんて生まれないぞ」
*お兄さんが気になる末っ子と安心する三男と兄貴が現れるなと願う朝陽
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