アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
センサー
-
side久
「・・・はぁ」
「何回目のため息だよ・・・そんなに末っ子くんに会いたいの?」
「・・・・・・・・・・・・はぁ」
「ねぇ、俺を見てため息つくのやめて?傷ついちゃうよ僕ちん」
「きめぇ」
「そこは応えるのね!?」
この前までは耐えれたが近くに海砂がいると分かると耐えれるわけがない。四六時中一緒にいたいし海砂が他のやつに見られるのも他のやつを見るのも嫌だ。もしもの事があると思うと海砂が誰にも見られないように誰も見れないように閉じ込めてしまいたいぐらいだ。・・・まぁ流石にしないけどね。それに海砂がいる寮の担当教員の一人になったから一緒の寮で暮らせるからいつでも会える。あーもー会いたい。
「まーたどっか違う世界飛んでっちゃってるよ・・・っと、そーいや今日提出の書類出してなかった!お前出したか?」
「言われたその日にやって次の日には出した」
「何で言ってくれないの!?」
「なんで言わなくちゃいけないんだ」
「そんな事言うと泣くよ!?」
「はっ、泣けば」
鼻で笑いながら言うと『この、腹黒ドSーっ!』と言いながら書類を持って職員室を出ていった。他の先生方は入学式が終わって次の準備をする為に自室へ戻っていたので安心だ。だってあんな見苦しい姿を晒さなくて良かったからね、内山が。
「んー・・・と、俺もそろそろキリがついたし帰るか」
鞄を持って椅子から立ち上がり職員室を出て鍵を閉める。(内山の事は気にしない)そして寮までの道のりを歩こうと一歩目を出すと、携帯が鳴った。
「・・・莉沙?もしかして、」
別に海砂は確かにやばいぐらい溺愛しているが他の弟二人に対しても海砂程ではないが溺愛している方だと思う。なので電話も普通の兄弟よりかはよくする方だろう。だけどこんな昼間にかかってくることは休日以外にない。あいつらは委員の仕事、俺は教員の仕事があるからお互い話があるなら夜に、と暗黙の了解のようなものが出来ている。だから今電話がかかってきた事に違和感を感じた。海砂に何かあったのかと不安を感じ直ぐに電話に出た。
*ブラコンすぎな長男と不憫な内山
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 42