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パンダ
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「こんにちは初めましてハイネ・アーネル3年生寮長やってま〜す。ん〜っと、細かくは説明しないからネ〜入学する際に渡してある説明書見た方が多分早いから困ったトキはそっちを見てネー」
「「「・・・・・・はい」」」
今の言葉でみんなが思ったことはきっと同じだと思う。このままだときっと5分ぐらいで終わりそうだなぁと思いながら隣に座っているともの指を弄って遊んでいるとハイネ先輩の隣に立っていた人が前に出てきてハイネ先輩に叱り始めた。
「先輩。面倒くさがらないできちんと説明して下さい殴りますよ。」
「ええぇ・・・俺説明ニガテ・・・」
「はい?何か言いました?」
「何も言ってないです〜・・・」
渋々といった感じにハイネ先輩は資料のようなモノを出して隣にいた人が僕達にプリントを配り始めた。配られたプリントを見ると寮生活での説明等が書かれていた。
「まぁ、ざっくり主に気をつけて欲しい事とか説明するねー?知ってる子が多いと思うけど基本一番寮で禁止してるのは夜間外出だよー何か用事がある際は俺の部屋で外出届の紙を貰って記入したら自分の担任の先生に渡してネー俺の所に持ってきても捨てちゃうゾ」
「「・・・・・・」」
「後はー・・・お泊まりするのはセーフだよー。だけど長期滞在、3日以上はだめーフシダラナコトしてるかもしれな、」
「セクハラするな!!」
ハイネ先輩が話してると、いきなり隣にいた人が先輩の頭を思いっきり叩いた。イタターとか言いながら笑っている姿を見るとそんなダメージは無さそうだけど凄く痛そうな音がしていた。
・・・ハイネ先輩、石頭かな?
なんて思っていたことがともに気付かれたのか「あの人痛覚と羞恥心が掛けてんだよ」と、地味に馬鹿にしたような発言をした。
「もーパンダくん痛いじゃないのー」
「誰がパンダだ!俺は長浜 圭太(ながはま けいた)っつー名前だって何度言えば分かるんですかアナタは・・・」
「そんなに怒っちゃ頭パーンってなっちゃうよー?」
「誰のせいですか・・・っ!」
「あ、付け加えで別に俺的にはフシダラナコトするのは勝手だけど壁薄いから気をつけ、」
「だから!!!」
もう一度バシンっと叩かれたハイネ先輩を目の前に、ともの方を見てみると長浜圭太と名乗ったその人をともは哀れな目で見ていた。分からずに頭にハテナを浮かべながら弄っていたともの指を関節と逆の方に曲げると全力で手の甲を抓られた。・・・痛い!
*暇になる海砂と痛む指をさするとも、セクハラするハイネと可哀想なパンダくん
『補足』
何故圭太がパンダくんなのかと言うと、「けいた」の最初の文字と最後の文字を取ると「けた」になりそれをひっくり返すと「たけ」、すなわち「竹」になる。なのでただの連想で竹イコールパンダと言う微妙に違った式を浮かび出したハイネは圭太をパンダくんと呼ぶようになった。
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