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The wing which died surely turns into love
堕とされる < Side X
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寄ってくる女を、抱いた。
そこに愛なんて、気持ちなんて、微塵もない。
どいつもこいつも、俺の容姿が好きなだけ。
俺の子種なら、綺麗な銀髪も、深い紺色のような瞳も、整った顔立ちも、総てを受け継ぐ。
孕めばそれで、俺は、用無し。
簡単に捨てられた。
捨てるヤツが居れば、拾うヤツが居て。
周りから見れば、俺が取っ替え引っ替えしているようで。
謂われもない難癖をつけられて。
左の翼を封印され、俺は、地上に堕とされた……。
封印が解けるまで帰ってくるな、と。
帰りたくても、片翼では飛べなくて。
空に帰るなど、無理な話だ。
翼の呪力が強く、長時間、体内にしまっていると内側から浸食され、蝕まれる。
俺は、この翼に食われ、朽ち果ててしまうのだろう。
朽ち果てるにしても、こんな苦しいまま、終わりたくねぇな…。
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