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【34】
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「藍川さんってさ、眼鏡とったら絶対可愛いと思わね?いや眼鏡してても可愛いけど。雰囲気もおっとりしてて癒し系っていうかさー…」
それから二宮さんたちのもとに戻るまでずっと、タクヤは藍川さんの話をしていた。
***
「………もう暗くなってきたし、今日の練習はここまでにするか」
タクヤの言葉に賛同して4人で帰り支度をし、自転車通学だというタクヤと藍川さんと下駄箱で別れ俺は二宮さんと校門を出た。
「一ノ瀬くんと話すのあの教室での時以来だねー。どう?孝宏と」
「…………この間一緒にDVD見たよ。あいつホラー好きなんだな」
「ああ、昔から心霊映像の番組とかわざわざ録画して見てたよ。おばけが怖いとかいう気持ちないみたいだね」
「…………すげーな」
俺の言葉に、私も信じらんないと二宮さんが頷く。
「でも家デートなんて良いなあ。私も山崎さんといつかしたいな〜」
「山崎さん、今日練習してるところ見たけど本当に足が速いんだな、びっくりした。あとすごい応援されてたよな、女子に」
「うん、本当凄いんだよ山崎さん。出来ることなら私もあの集団に混じって一緒にキャーキャー言いたかった……」
それから二宮さんはリア充羨ましいと相変わらず普段のおっとりしたキャラからは想像も出来ないような発言をし、俺に木月とのことを根掘り葉掘り聞いてきた。
中には答えるのが恥ずかしくなるような問いもあったが、それでも今まで同級生と恋愛トークなんてしたことなかったから話せること自体が嬉しかった。
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