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【40】
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開会式、ラジオ体操、1年生の組体操…とプログラムに沿って体育祭は進んでいった。競技が変わるたびに盛り上がりが増していく。
『えー……続きましては2年生によるクラス対抗リレーです』
「全力で走った後にまた走るのキツイな…」
第一走者が走り出し、次の次に順番がくる第三走者のタクヤが小さな声で俺に言った。
「でもその全力疾走のおかげで二人三脚2位になれたんだから良かったじゃん」
リレー前の二人三脚では俺とタクヤは男女別6クラスの中で2位、二宮さんと藍川さんは3位だった。
俺の言葉に、まあそれもそうか…と言いながらタクヤはコースに入っていった。
***
『現在の1位は黄色の3組!……おおっと後ろから青の4組がどんどん距離を縮めています!』
「山崎頑張れ〜!」
「山崎さん頑張ってー!」
「山崎さーん!」
さっきまで3位だったのが山崎さんが声援に応え周りをどんどん抜き、ついには3組を抜いて1番前になった。
凄い凄い、後はアンカーがこれを維持出来れば1位だねとみんなが盛り上がっていると
「きゃあっ⁉︎」
山崎さんが足を捻ったのかバトンタッチの瞬間に派手に転んだ。
「……!おい、大丈夫か!?」
「山崎さん!」
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