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何とかアンカーの男子が山崎さんからバトンを受け取り走り出す。
山崎さんはコースにいると後ろから来る選手とぶつかって危ないからと数人が肩をかしてとりあえずライン内に運んだ。
それからすぐに保健の先生を含む何人かの先生が駆けつけ手当が出来る休憩スペースまで山崎さんを連れていった。
『リレーの結果を発表します。1位は4組、2位は3組、3位は1組です。では選手一同、起立ーーー』
「山崎さん大丈夫かなー…」
「そうだね…」
1位をとれたのは嬉しかったが、その結果に導いてくれた山崎さん本人がまだ休憩スペースから戻ってこないことでクラスの中の盛り上がりは低かった。
それからしばらくして山崎さんが保健委員の女子の肩をかりながら応援席に戻ってきた。
大丈夫?と声をかける周りに、山崎さんは「ありがとう、ごめんね心配かけて」と申し訳なさそうに笑った。
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