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「……え、じゃあ尚更なんで俺を避けるような態度とったんだよ」
「だって前に一ノ瀬の家来て一緒にDVD見た時……その…嫌そうだったじゃん、キスマークつけられたりするの。その時は雰囲気に流されただけで実はあんまり触れられたりするの好きじゃないのかと思って。……だから不安にさせないよう出来るだけ普通の態度をとってたんだけど、意識すればするほど不自然になって……手出したくなるからふたりきりの状況も極力避けたかった」
変な態度とってごめん、と謝る木月に俺は首を横に振ることしか出来ない。
(……それじゃ元をたどれば悪いのは俺じゃん)
あの時、素直に自分がして欲しいことを言えば良かった。
そうすれば変なすれ違いなんて起きないでお互い悩むこともなかったのに。
「……俺の方こそごめん。木月に触れられて嫌とか、絶対ないから。あの時はなんて言うか……恥ずかしくて。本当はキスマークもすごいつけて欲しかったし……」
俺の言葉に木月は目を見開いて「え……本当か?嫌じゃない?無理してないか?」と聞いてきた。
ん、と頷くと一気に安心したようにぎゅっと優しく抱きしめられた。
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