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【56】
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「それで響さんは彼女さんに何をあげるんスか?」
「………まだ決めてない」
「じっくり考える派なんスね!あ、じゃあもういっそのこと響さん自身あげちゃえばいいんじゃないスか?」
「…………?俺?」
意味が分からず首を傾げる俺に、神崎は声をひそめて耳元で「だから……“セックス”ですよ」と言った。
理解した瞬間、顔にカッと血が上るのが自分でも分かった。
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!馬っ……鹿!何言ってんだ、お前は……!」
「じょ、冗談スよ。すみません」
思わず声が大きくなった俺に神崎は慌てた様子でそう謝ってきた。
「おーい、そこふたり。君らもうすぐ休憩終わりだよー」
一瞬気まずい空気が流れた俺らに声をかけてきたのは主任だった。
「あ、本当だ……すみません」
「すぐ着替えます!」
時計を確認しふたりで制服に着替え始める。
神崎はもう恋人云々の話は振ってこなかった。
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