アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《番外編3》(木月side)
-
「ん………………」
一ノ瀬がすりすりと小動物のように身体をすりよせてくる。
「……木月、ぎゅうってして……」
一緒に寝て、と一ノ瀬にお願いされて迷いながらも一緒にベッドに入ったがもう10分以上この甘えた状態が続いていて、やっぱりやめといたほうが良かったなと後悔した。
(……そんな可愛いこと言われて抱きつかれたら俺のほうが色々とヤバいんだけど)
相手は病人、それに自分たち以外の人だって家の中にはいる…と自分自身に言い聞かせて 何とか理性を保った。
「……一ノ瀬、ちゃんと眠らないと良くならないよ」
髪を撫でながらそう声をかけると、一ノ瀬はうん…と言いながらようやく目を閉じた。
やっと寝てくれる……とほっとしたのもつかの間、一ノ瀬が目を開けて何か言いたげに俺を上目遣いで見てきた。
「…………どうした?」
「……キスしちゃ………駄目……?」
…………何て答えるのが正解なんだろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 97