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【63】
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「いよいよ明日からかー」
「朝の集合時間7時だろ?早すぎね?」
「まだ準備出来てない〜どうしよ〜」
明日からの修学旅行にクラスは朝からざわついている。
「一ノ瀬くんは荷物の準備ってもう完璧?」
しおりをぱらぱら見ていた俺に隣の席の二宮さんが聞いてきた。
「一応してあるけど、夜また確認するかな。二宮さんはもう終わってんの?」
「全然!」
「きっちりしてそうなのに意外だな……ってか前日に全然って大丈夫か…?」
全く焦る様子なく笑顔な二宮さんが心配になってそう聞く。
「大丈夫、準備出来てないのは服とかだから。放課後に女子数人で買いに行くの」
二宮さんはそう言った後に「その中に山崎さんもいるし」と小声で付け加えた。
「………二宮さんの目的そこだよな」
小声で指摘すると「もちろん。それに上手く2人きりになれればそれはもう合法的な放課後デートと言っても過言じゃないわ」と言われ、色々つっこみどころはあったがもうそれ以上は何も言わないでおいた。
ーーーキーンコーンカーンコーン………ーーー
「ほら、もうチャイム鳴ったぞー。席つけ、明日からの修学旅行の流れをもう一度確認するから」
チャイムと同時にそう言いながら先生が教室に入ってくるとざわつきが少しおさまりいつも通りのHRが始まった。
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