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【84】
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───────数時間後、19時。
テーマパークを後にし近くのレストランで夕飯も済ませ俺と木月は宿泊先のホテルを探していた。
「……っと地図じゃこの看板を左………あ、あの建物か?」
「“ホテル■□”……ん、ここだな」
「ちょっと分かりにくい場所だったけどなんとか着いて良かったな。………行こうか」
ついに、と緊張しながらも木月の言葉に頷いて俺らはホテルに入った。
───────
「───────ではたしかに保護者の方の同意書も確認させて頂きました。階段を上がってすぐのお部屋になります」
書類に不備があったりしたらどうしようとドキドキしたが幸い問題もなく受付はすんなりと済ませることが出来た。
案内に従って部屋に向かう。
「407号室……ここか。………おお、すげえやっぱり綺麗だな」
「想像より広いなあ……ベッドも大きいし。あ、風呂あったぞ」
(………!風呂……!)
ワクワクしながら確認すると、風呂も結構大きかった。
「ふたりでも入れそうな広さだな」
なんて、と俺が冗談口調で言うと「じゃあ入るか?一緒に」と予想外の返事がかえってきた。
「え…………ま、マジで?」
「?え、嫌?俺は冗談抜きで一緒に入ること考えてたけど」
驚いたが、嫌じゃないと慌てて首を横に振った。
「………俺も木月と一緒に入りたい……って思ってた….」
「なら良かった。じゃあ荷物の整理終わったらすぐ入ろう」
そう笑うと木月は優しくキスしてくれた。それだけでただ楽しかった昼間とは空気がガラッと変わったのがわかった。
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