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「勇利、ただいま」
「あ、おかえり!早かったね」
とうとうこの時が来ちゃった…
時が止まっちゃえばいいのに……
「勇利、俺と…別れてほしい…」
「うん…わかった」
ヴィクトルはバッと顔をあげて目を見開いている
「ヴィクトルと別れる理由は知ってるよ、だから何も言わないで」
ヴィクトルは涙をポロポロ流し、ごめん、ごめんね…と何回も何回も謝っていた
「じ…じゃあ、僕は出ていくね、元気でね!最後に一言言っていい?」
「うん…」
これを言うか凄く迷ったけど、最後だからやっぱり言うことにした
「ヴィーチャ、愛してる。これからもずっと…」
「勇利、俺もあ、」
「もう、奥さんしか考えちゃダメ!もう行くね!さようなら…」
ヴィクトルの言葉が僕に向けられないことは承知してる
だから、最後まで聞きたくはなかった
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