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苦しみ3
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土曜も日曜も、まぁなんとなく終わった。
明日は、学校。
行きたくない
そう思いながら僕は、眠りについた。
ピヨピヨピヨ
朝が来た、また、変わらない朝が
「はぁ、起きよ」
そう一言呟いてベットから降りる。
ガチャ
『おい!なんでだよ!』
『お前には関係ない。』
下からなんか聞こえる…喧嘩?
もしかして
ダダダダダッ
僕は、勢いよく階段を降りた。
そして部屋に入ると、達也くんが翔太さんの胸ぐらを掴んでいた。
「だ、ダメだよ!」
と言って達也くんの腕をつかもうとする
でも背が高くてどうもうまく掴めない。
すると、ドンッ!
腹を蹴られた。
「うっ…てて…」
「おい!達也!なにしてる!」
「なんだよ、また説教かよ。弱い者はいじめるなってか?なに言ってんだよ!
そんな綺麗事、通じるわけねぇだろ!」
そう言って達也くんは、強く翔太さんを振り落とした。
「俺は、ずっと耐えてきた。兄ちゃんが辛そうな顔をして帰って来るのを、寂しそうな顔をして俺を見つめるのを、
もう…たくさんだ。俺のせいでこんなにたくさん人が苦しんでるのを俺は耐えられない。
プレッシャーばかり推しかかるんだよ。
もう無理だ。」
達也くんが泣いてる
初めて見た。
「達也…」
「兄ちゃんには幸せになって欲しいんだよ。
辛い目に合わせてきた俺が、心の底から思うんだよ、本当に好きな人と一緒にいて欲しいって。それなのに、なんで、なんで渚さんを
捨てたんだ。…」
渚さん?
いったい誰だ…
「達也違うんだ。」
「どうちげぇんだよ!」
「僕は、あいつのことを愛せない…」
「なにいってんだ愛すのが怖いだけだろ。
自分の心に嘘つくのに慣れすぎて、どうすればいいのかわかんないんだろ?!」
「…ぅだよ…そうだよ!…わかんないんだよ!また何かを失いそうで怖いんだよ!」
「じゃあ本当に気持ちを伝えればいい。!
包み隠さず自分がどれだけ渚さんに惚れてるか言えばいいんだよ!」
そう熱弁してる達也くんはかっこよかった。
「………わかった。
わかった行って来る。」
ガチャ
バンッ
翔太さんがどこかに行った。
そしてこの部屋には2つ、
弱い者が残った。
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