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目上の人には
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外に出ると陽の光が眩しい。
刹那『充希さん改めておはようございます。』
そんな僕に困ったように笑ってくれる充希さん。
充希『おはようございます、敬語はやめて下さいと言っているのに… 。』
刹那『目上の人には敬語が基本ですからねー』
そういうとまだ子供なのに…と悲しそうに嘆く充希さん。
刹那『最近の子供でも礼儀ぐらい理解できますよ』
笑いながら言うとムッとしながら小言をツラツラと…
聞こえないふりして行きましょうと家を出た。
充希さんは執事でもあるけど、叔父である詩輝さんの秘書だから常に忙しいだろうし学園の理事長室にもいると思う。
充希さんは何か思い出した様子。
充希『あ、吸入器は持っていますか?』
吸入器か…。
刹那『大丈夫、しっかり持ってますよ。』
充希『最近軽いからって油断は禁物ですよ??』
そう、僕は喘息を持っている。
ステロイド薬を吸入したりは今はしていないけど、
吸入器は常備している。
なんというか、本当は続けなくちゃいけないんだろうけど…副作用が嫌だから。
我儘なのはわかってるんだけどね。
そこまで重くもないし!
高そうな車に乗せてもらい、大きな家を後にした。
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