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心配
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バンッ!!!
急に保健室の扉が開き、人が駆け込んでくる音で目を開ける。
詩輝/充希『刹那(様)!!!!!』
2人は焦った様な、不安な様子の表情。
刹那『詩輝さんに充希さん、すみません。』
起き上がろうとすると充希さんに止められる。
充希『ぁあ!横になったままで。』
刹那『ありがとうございます…。』
詩輝『…不眠症のせいか?』
多分、と応えようとすると保健医に妨げられた。
保健医『後、栄養失調ですね。』
詩輝『栄養失調…って…。』
充希『刹那様、お食事は取ってらっしゃいますか?』
刹那『そこそこ…』
反射的に嘘をつくと、圧をかけられる。
充希『本当に、そこそこ取っているのですか。』
それには何も返せなかった。
詩輝『体重は?』
刹那『分からない…。』
充希『体重計、乗ってください。』
そう言って保健室にあるものを用意される。
渋々乗ると皆にショックを受けられた。
体重計には38kgと表示されていた。
42kgから5kg落ちていることがわかる。
詩輝『5kgも落ちてる…。』
充希『刹那様…危険ですよ。』
2人とも悲しそうな顔をしている。
刹那『ごめん、なさい…。』
堪らなくなり謝る。
すると優しい表情と声音で頭を撫でられた。
詩輝『何謝ってるんだ、しょうがないだろ?刹那は何一つ悪くないよ。』
充希『流石に睡眠は取れないと危険なので、睡眠薬を渡したいのですが喘息の薬も服用しなくてはならないので併用すると危険な可能性も…。』
詩輝『数週間、入院するかい?』
刹那『成弥が、一人になっちゃう…。』
僕がそう言うと詩輝さんはクスクス笑った。
詩輝『刹那は優しいな…。』
刹那『成弥は、いい子だから…。』
詩輝『じゃあ寝る時や体調不良の時に自宅俺か充希の部屋で寝る事、いい?』
刹那『そんなっ、二人は仕事で疲れてるのに!』
詩輝『俺は疲れないよ、辛そうな刹那を見ている方が心を痛める。』
充希『そうですよ、刹那様が元気でいらしてくれないと私も悲しいです。』
詩輝『とにかく、これは絶対ね。
あと、授業中や休み時間に体調不良な場合は絶対保健室に来ること。
勿論誰かに付き添ってもらえよ? 』
絶対と言われる提案に渋々頷いて話がついた。
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