アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
律儀
-
永遠『あの時、お前の姿を見たら頭に血が上って…。過去に遭ったことを重ねたんだろうな。』
視線を落としながら話す永遠に刹那がボソッと言った。
刹那『それって、紗夢、さんと関係しているんですか?』
そう、初めて永遠と刹那があった時に成弥に永遠が怒鳴ったのだ。
「紗夢の話はするな!!」と。
刹那はその時の事を鮮明に覚えていたのだ。
まぁ正確には教室の出入口で会ったのが初めてだけど。
それを聞いた永遠は目を見開いて驚いていた。
永遠『どうして…』
それを知っているのか、という顔をしていた。
刹那『永遠君と裏庭のベンチで初めて会話した時、成弥に怒鳴ってたから…。』
永遠『あぁ…初め、冷たくして悪かった。』
律儀に頭を下げて謝る永遠君にふふっと笑ってしまった。
永遠『…なんだよ。』
刹那『ううん、あの時の事考えたらよくここまで話してくれるようになったなぁって…』
永遠『…そうかよ/////』
そういう刹那に少し照れながらも素っ気ない返事を返した。
永遠『紗夢の話、してもいいか?』
真剣な眼差しで見てくる永遠君に、緊張をする。
刹那『僕に、話してくれるの?』
永遠『お前だからだ。』
こんな大事な話をしてくれようとしている時にも胸がきゅんといってしまった。
刹那『っ、無理はしないで、ゆっくりね?』
永遠『あぁ。』
何から話そうか、考えている内に
紗夢との関係が崩れた時の事を思い出して少し眉をひそめた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
125 / 143