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12:00~13:00(シングルルームパロディ、グロ・死ネタ注意)
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「なん、だよ…これ……」
思わず口を手で覆った
すると銀が突然けらけら笑い出した
「すごー誰やろこんなドッキリ、手込みすぎやん?」
「………」
「見てみ、中の道具も全部白なんやで?凝ってるなぁ…」
「……お…おぉ……」
銀があまりに明るく笑うからそうだと思えて来た
そうだ…そんなどちらかが死ぬなんて…縁起でもない……
「で…も…ドア…開かないし…どうやって出る?」
「ん~…おとなしくしとったらそのうち飽きて出してくれるやろ?テキトーに時間つぶそや」
「…そう、だな……」
それでもまだ胸のどこかに不安を抱えながらもいつもの調子で笑う銀につられて笑ってた
いつの間にか時計は12:59になっていた…
その時異変に気付いた
部屋の中でシューっと音がする
なんだか息苦しい…喉が詰まるようなそんな感覚がする…
銀を見ると銀も顔をしかめていた
どんどん苦しくて息を吸っても楽にならない
呼吸量が増えて過呼吸みたいになっていく
「………ぎ…ん…?」
「…………」
銀に寄ろうと思って体に力を入れたらぐらっと視界が揺れてそのまま倒れてしまった
ヒューヒューという自分の呼吸音がヤケに鮮明に聞こえた
「!?」
すると銀が立ち上がって雑に箱の中を探って手に取ったはさみで自分の髪をばっさばっさと切ってあのアクリル容器に突っ込んでいった
銀の髪が俺よりも短くなったあたりで容器がくるんっと回転したのが見えた
その瞬間シューって言う音が止って呼吸が楽になる
それでもはっはっはっていう過呼吸が止まらなかった
変な汗が滲んで今起きたことの恐怖で呼吸を整えられない
「まな!!」
「……っは…っぐぅ…ぎ、ん……」
「まな…大きく吸って吐くんよ…深呼吸して?」
「……………」
銀に抱き起されて背中を撫でられるとなんとか元に戻すことができた
でも今度は恐怖がやってきてカタカタと体が震えた
ぎゅうっと銀が着てる服を握る
「……ぎ、ん……今の……」
「…………」
銀は何も言わなかった
じーっと黙って俺を見てる
「………ね、ねぇ…銀……」
「…まーな?」
「………?」
「…………」
「……んぅ!?」
しばらくすると銀は突然俺にキスしてした
突然のことで頭が混乱する
ぐっと力を込めて銀の胸を押し返した
「な、なんだよ!!こんな時に!!アホか!!」
「ふふっ、変な顔」
「なっ!?」
「だーいじょうぶやって、な?」
「………な、って……」
銀の言葉にうろたえてると銀はニッコリと俺に笑いかけてまたはさみを取ってじょきじょきと髪を切りだした
「……な、何やってんだよ…」
「ん?あー髪邪魔になってきてん、切ろかな~って」
そんな事言ってへらへら笑いながらも銀は髪の毛をアクリル容器に入れて行った
いつの間にか銀の髪は相当短くなって知らない人みたいでなんだか嫌だった
「…ぎ、ぎん…俺も…髪……」
「だーめ」
「!?」
「まなの髪、それぐらいのままがええもん、だからだめ」
そう言って銀は俺の首に手をまわしてうなじの辺りの髪を愛おしそうに撫でた
久々に銀が自然に笑ってる気がした
「っな?」
「…………うん…」
銀がいつもの調子でそんな風に言うからなんだか大丈夫なような気になってしまった
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