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17:00~18:00(シングルルームパロディ、グロ・死ネタ注意)
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あれから3時間
まなを膝に乗せおしゃべりしたり軽くイチャイチャしたりして過ごした
時計は17:10を示していた
………何かしないとオレもまなもあと50分で死ぬ……
必死に考えた
結局あれからオレにもまなにも尿意が来るわけでもなくて少し前からオレは焦っていた
まなはオレの努力の甲斐あってかまだ不安になってないみたいでいつも通りの顔でオレに寄りかかって自分の着てるシャツの裾を弄ってた
これ見てられるのもせいぜいあと1時間ないぐらいか……
オレはもし家賃が払えなくなったら体を切る前に死ぬことにした
痛いの嫌やし、まなやってそんなオレが痛がってむごい死にかたしていくのを見たらきっと何とか抵抗して自分が死のうとする
オレはさすがにそれを手負いの状態で止めれる自信はなかった
だったらまなを眠らせるなり気絶させるなりしてオレは一人で静かに死んだらええわ…
そう思った
大丈夫…外に出れば健斗や猛もおるし…ちょっと癪やけど内海やっておる…
きっとまなはオレを忘れて楽しく生活できるようになるわ…
でも……ちょっとさみしいなぁ…
やっぱりオレのいないところで楽しそうにするまなを想像するのは寂しかった
ココを出ても今まで通り生活してほしいと思う反面忘れられるのはいややった
だから必死に考える
後何か…体を削らずに出せるもの…
少しでもまなと一緒にいたかった
その時あるものを思い出した
脇に置いてあった白い道具箱を手繰り寄せる
まなはオレが急に動いたのにびっくりしたらしくじーっとこっちを見ていた
あったあった…
中にあった白い錠剤の入った瓶を取り出した
まなもそれを不思議そうに見てた
この中にこれだけ家賃払うためのものがあるんや…
やったらこれも…
今まではてっきり毒薬かなにかやと思っとったけど
ここの大家は俺らの苦しんどる姿が見たいんやからそんな楽に死ねるものを置いとくはずないんや…
利尿剤か…嘔吐・吐血系か……
少し蓋を開けてみるとラムネのお菓子の匂いがした
まなは不安そうにこっちを見ている
頭を撫でてやった
まぁ…これが毒やったら毒でオレは楽に死ねるしまなは外に出れる…
どっちにしろこれに頼るしかないんやし…
それを取り出して二粒だけ飲んだ
味までラムネ味やった
安っぽい味が口に広がる
まなはびっくりした顔をしてた
「お、おい…それ、大丈夫なのかよ……」
「んー?おいしいで?ラムネ味、お腹すいてん」
「か、かせよ…俺も飲むから…」
まなは不安になったのかオレの手から錠剤を奪おうとした
もちろん渡すつもりはない
「えーいやや~オレ見つけたお菓子やもん」
「だ、だって…ど、毒とか…」
「へぇ?あはははは、まなアホちゃう?毒やって…そんなんあるわけないやん!!あーおかしー」
「ひっ、人がせっかく心配してるのに!!もう、知らん!!」
「ひー、ラムネに毒とか…おかしー」
「笑うな!!!」
そうやって強がっては見たものの不安やった
もしこれが毒やったらまなの目の前で死ぬことになる…
少し怖くなった
もしかしたら思っているよりもオレはすぐ死ぬかもしれない
そんなのもしかしたら五秒後かもしれない…
まなの手を手繰って抱き寄せなおした
まなはまだじたばたあばれて文句を言ってた
でも離さない…
いまのオレはなかなかかっこ悪い顔をしてる気がした
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