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19:00~20:00(シングルルームパロディ、グロ・死ネタ注意)
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「……う…ん………」
意識がゆっくり浮上してきた
まだ体も重くて眠くて頭もぼやぼやする
「……ま、な?…起きた…?」
「…んー……ぎん…?」
まだ眠くて目を開けられなくて銀の声を頼りにそっちにずりずりと寄って行った
「まな………あのな……」
「……んー…」
銀の真面目そうな声にも荒い息にも俺は気づけずに呑気な声で銀に寄って行った
「う、あっ!!」
「………」
その時銀の方に寄るのに体を引っ張ってた手が何か液体に触れてそのままズルンと滑ってこけた
なんか生臭いような甘いような…嫌な臭いがする…
そこでやっと俺は目を開けて周りを確認した
「………え…ぁ……」
「…………」
俺の周りには赤黒い液体が飛び散って俺の服にもべちゃっと赤黒い嫌な臭いの何かがついていた
思考が止った
止ったって言うかそれ以上考えたらダメだって変にストップがかかってしまった
いつも俺が起きたらまーなっ?って寄ってきて突然キスしたりする銀が何も喋らないのが嫌で、銀の方を見るのが怖かった
顔が下を向いたまま視線を床の赤いシミから逸らせない…
体ががくがくと震えた
「…………ぎ…ん……?」
「…………」
「ね、ぇ……ぎん…」
「…………」
銀は答えてくれなかった
どうしよう…怖い……
少しだけ…少しだけ視線を上げると銀の足が見えた、ちゃんと二本見える
俺と銀の距離は1mぐらいだった
でもそれ以上視線を上げれなかった
銀の足の横には手があった
右足の横に手の甲を上にした状態で…
でも途中でそれがおかしいことに気付いてしまった
右足の横にあるのにその手は親指が外向きだった
「ね…ねぇ…ぎん…ぎん…」
「……ん、いるで…?」
「ぎ…ん……」
かくかくと機械が動くみたいな動きで首を上げた
銀を見るのが怖くて嫌な気持ちと、早く銀を見て安心したい気持ちでそんな動きになってしまった
きっと顔は真っ青だったんだと思う
やっと視界に銀の全身が入った
「う…うぇ…」
「……まな…」
「うぇええぇえええ…」
その瞬間頭が理解するよりも先に俺は吐いてしまった
元々そんなに胃に何か入ってたわけではなかったけれど吐瀉物がびちゃびちゃと悪臭を放って床に落ちる
口を手で覆ったが手が赤黒く異臭を放つものに染まってるのを見てまた吐いてしまった
しばらく吐き嘔吐し続けると、やっと落ち着いてハァハァと肩を上下して息をした
でもまた銀を見ることができなくなった
俯いたままじっと動かない
「………まな……」
「………」
「こっち来や…?」
「………」
今度は銀のたどたどしい余裕のない声も荒い息の理由も理解してしまってまた吐き気がした
近くに寄れなくてふるふると必死に首を振る
もうここから一歩も動けず何も考えられなかった
これ…イタズラなんだ…きっと…銀も一緒になって俺の事騙してるんだ…みんなで俺がこんなになってるの見て笑って…きっと何年も後にまたこのビデオ見て笑うんだ…銀があの時のまなおもろかったなぁ…って……きっとそうだ…そうじゃなきゃこんな……こんな……
ぐわんぐわんとめまいがしてただ手をついて座ってるのすら辛くなってきた
……いつもの意地悪、だよ…な?…銀…
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