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個性的なアイシカタ(わとアイ
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アイクさんが死んだ
家に空きすが入って、殺されてしまったらしい。
それを1番に見つけた俺は怒りで暴走して家の中をぐちゃぐちゃにしてしまっていた。
メンバー全員、悲しみに包まれていた。
犯人はまだ見つかっていない。
犯人の手掛かりは、犯人が落としていったであろう青のブレスレットだけだった。
犯人に対しての怒りが大きすぎて、俺は悲しみすら感じなかった。
そして、アイクさんが死んでから2週間。
俺は部屋に鍵をかけ、完全に引きこもり状態になっていた。
ベットの棚には恋人の笑っている写真。
死んでしまったアイクさんの…。
そう…俺はアイクさんと恋仲だった。
俺から告白して、アイクさんが泣き笑いをしながらOKしてくれたのだ。
もう…こんな顔も見られない。
まさか、恋人の遺体の第1発見者になってしまうなんて。
当たり前か…俺もアイクさんと一緒に家にいたし…あれ?
そうだ…俺はその日アイクさんと一緒に家にいたんだ。
その時、空き巣なんて入って来ただろうか?
ともさんが、「家が荒らされてる…多分、空き巣が入ってきて、アイクさんにみつかったから…」と、言っていたけど…。
家が荒れていたのは俺が暴走したせいであって…ってことは、犯人は空き巣じゃない。
俺はアイクさんが殺された日の事を良く思い出してみた。
と『…アイクさん、もう手遅れだ…』
s『ってことは、死んでるってことっすか…?』
あ『そんなっ…!!』
ソ『わとさん…服に血が…!?』
よ『…アイクの血がついたんだ。さっき、アイクさんのこと抱きしめてたし…』
ク『…着替え、持ってくる。』
バ『!!あ、あれ!犯人の落し物じゃないですか?』
と『…その可能性はあるね。これにも血がついてる。』
あ『玄関には鍵もかけてたのに…』
バ『多分…窓から入ったんでしょうね』
そうだ…あの時、俺はアイクさんを抱きしめてた。
犯人の落し物らしきものも見つかった。
窓から犯人は入ってこれた。
…でも、俺の服には抱きしめる前から血がついていた。
あのブレスレットも俺がアイクさんとお揃いで買ったものだった。
窓は俺がちゃんと閉めていた。
あぁ、そっか。
だから俺は悲しく感じなかった。
だから、血まみれのマイクさんを美しいと思った。
全てがつながった。
アイクさんを殺したのは…
『わ、わとさん…?あ、危ないですよ…ひぃ!?わとさっ!!…………」
オレダッタンダ。
俺は冷静になって自分の部屋を見回した。
ベットの棚以外の棚には、アイクさんの怪我した時の写真や泣いてる時の写真がずらりと並び、一番目につくところには、死んでいるアイクさんと俺とのツーショット。
机の上には血まみれの包丁。
俺は久々に笑顔を浮かべた。
笑いながら机の上の血まみれの包丁を手に取り、アイクさんを刺したところと同じところに刃先を当てた。
「アイクさん…今行くとね…」
そう呟いて、自分に向けて力を込めた。
痛みなど感じなかッタ。
アイクさんノとこロヘ行くのに苦シイはズがナイでしョ?
ズッとコウシタかった。
パタリと俺は倒れこむと、意識が遠くなっていく。
「アイクさん…愛しとーよ。」
そこで俺の意識は途絶えた。
ともさん視点
コンコンッ
と「わとさん…そろそろ元気だしなよ。悲しいのは分かるけど…アイクさんもこんなわとさん望んでいないと思うんだ…だから!…?」
ドアノブに手をかけると、鍵がかかっていなかった。
もしかしたら、わとさんが出てくる気になったのかも…?
そう思い、ガチャリとドアを開ける。
と「わとさん…!よかった出てくる気になってくれ、て…え?」
そこにいたのは、いつもの明るい笑みを浮かべた血まみれのわとさんだった。
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