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いつもと違って見える景色3
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あれから楽しい毎日が続き、あっという間に2年が経った
今日は卒業式
今は、たくさんの在校生達の前で校長から証書を受け取るあの長い式が終わったあと
僕は一応綺麗に証書を丸めて筒の中に閉まおうとしている
証書がなかなか入らないんだけど。
「几帳面なんだね、皐月君」
後ろから葵羽が声をかけてくる
「一応、大事なものだし」
やっと筒にしまえたので配られてたリボンで結び、ランドセルにしまう
「そろそろ出ていく時間になるよ、行こ」
「うん!」
在校生達が最後僕達が出ていく時ズラーっと並んで拍手で見送るという謎の行事らしきものがあって、しかも豪華に放送を使って曲まで流れる
普通に卒業生だけで静かに出ていきゃいいのに。
僕らは先生の支持で並ばされ、在校生達の列の間を通ってこの学校から出ていく
どこまで歩いても聞こえる拍手の音
何故かいつまでも聞いていたかったけど止まると後ろの人が困るので、歩く
ホントにこれで最後なんだなと思うと、少し悲しくなる
修学旅行とか学校の一日一日を思い出してもっと学校に戻りたくなる
(卒業ってこんななんだ)
たくさんの人達が目に涙を浮かばせながら僕らはあの学校を卒業した。
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