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二人暮らし2
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僕らの譲ってもらったこの家から学校まで歩いて20分程でそこそこ近い
「ねぇ~なんで怒ってんのさ」
「別に~怒ってないですし」
僕はあのイライラを何ともできずにただ、ぶーぶーと、唇を尖らせていた
「じゃあ皐月の好きなあのパン奢るから!それで機嫌を直して……?」
「……ん、分かった」
僕は学校に行く途中にあるパン屋さんのメロンパンが好きで僕の機嫌が悪くなってはいつもこれで釣られてしまう
あの中身のふわふわ感と外の少しパリッとする感じ、それと程良い甘さがとても美味しくて、あのパン屋さんでも人気の品
中には遠くからメロンパンだけを目当てに回に来る人もいるらしい
いい歳にもなって、メロンパン買ってあげるからと言われたらホイホイついて行ってしまいそうで怖い
2人で話しながら歩いているとそのパン屋が見えてきて、「ちょっと待っててね」と言い葵羽が中に入って行った
ドアは少ししか開かなかったのにお店の中から甘いいい匂いがしてくる
(うぅ…いい匂い……)
お店から少し離れたとこで5分ほど待っていると中から葵羽が出てきた
「ごめんね、レジが混んでてさ、これラストだったよ」
そう言って葵羽は僕にメロンパンを渡す
「ごちそうさまです。」
(朝からこんなに好きなものが食べられるなんて…幸せだ)
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