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雪那side
「先生どうでしたか?」
「うーんやっぱり話してはくれなかったよ。」
「そうですか・・・何で話してくれないんでしょうか・・・」
「お母さんにダメって言われてるからって言ってたよ。」
「お母さんに?」
「でもどこにいるのかも、住所もわからないみたいなんだ。」
「それじゃあ探しようがないですね。
ごはんも食べてくれないし、このままじゃいつまでたっても体力が戻らない・・・」
「焦っちゃだめだよ。とりあえず点滴は続けるから最低限の栄養は大丈夫だ。
とりあえず話せないけど筆談はできるからそれで話してみて。
まだ僕のことは怖いみたいだし、まずはそれを取り除くことからだね。
ちょっとずつ頑張っていこう。」
「はい、ありがとうございます。」
ベンチで見つけてからもう1か月。
まだあの子の声を聞いたことがない。
はるかくんと俺との間に目には見えない高い壁があるようだ。
その壁を壊さない限り前には進めないと思うけど果たして壊せるのだろうか・・・
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