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退院が決まってからあっという間に1週間過ぎた。
「こんにちは。」
「やぁ雪那くん。これ一応何かあったときの薬。
念のために持っておいて。」
「ありがとうございます。
忍が表で車止めていてくれてるから行こっか。」
「はい。」
「お待ちしておりました。さぁどうぞ。」
ありがとうございますって言えない・・・・。
「じゃあ気を付けてね。」
コクン
この車・・・長い。
普通の車より長いし広い・・・。
「もし気持ち悪くなったりしたら言ってね。
そうそう、今運転してるのが忍だよ。
なんかあったら俺に言ってくれていいし、もし忍に言いたいことあって直接言えなかったら前みたいに紙書いてくれればいいからね。
俺とはなるべく話してほしいけどね。
外の景色でも見る?」
「あ・・・はい・・・。」
「うん。ここを押すと窓が開くからね。自由に調節してくれていいよ。」
まだ風はちょっと冷たいな。
でもいろんなところで桜が咲いててきれい。
「そんなに外見るの好き?」
「・・はい・・・。」
「そっか。でもあんまり風に当たってると体冷えちゃうからね。」
「はい。」
「家に着いたら遥さえ良ければ家を案内したいなって思うんだけど疲れてるかな?
明日とかの方がいいかな?」
「あ・・・・今日・・・見たいです・・・。」
「うんわかった。じゃあ帰ってちょっと休憩したら案内するね。」
そういえば雪那さんの家ちゃんと見たことないけどどんな家なんだろう・・・・。
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