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「遥?」
大丈夫。怖くない。
雪那さんは優しいもん。
あとちょっと・・・あとちょっと・・・。
「・・・・っ!遥・・・。
目開けてもいい?」
「・・・はい・・・。」
「遥の手あったかいね。
小っちゃくてかわいい。
無理しなくてよかったのに・・・・。
でも嬉しい。こんなに早く遥から手触ってくれると思わなかった。」
すっごく心臓バクバクしてる。
雪那さんの手大きくてあったかい。
「しばらく手握っててもいい?」
「・・・はい・・。」
「遥・・・遥の家族のこと聞いてもいい?」
「え・・・?」
「もし遥がいやなら無理しなくていいけど俺は遥のこと知りたいんだ。
ゆっくりでいいし、全部言わなくてもいいよ。
遥がこれなら言えるってことだけ言ってもいいし、今は無理なら話さなくていいし。」
「・・・あ・・・。」
「やめとこっか。ごめんね。今日は手握ってくれただけで十分。」
家族のこと話してお母さんに怒られないかな・・・。
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