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01.幼馴染みな関係①
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ふと、俺が生まれた時から茅がいたってことは、俺は茅がいない世界を知らないんだなって最近になって思った。
え?なんでそんな事を今更思ったって??
そんなの茅の、あの馬鹿野郎のせいに決まってる!
それは少し前に遡る。
_____
「ちがやー、起きてんの?」
朝、いつものように幼馴染みの家に行き、許可を取らなくても上がっていいような関係なので勝手に「お邪魔しまーす」とリビングに聞こえるか聞こえないかくらいの音量でいい、二階の隅にある部屋へと向かう。
コンコンとドアを叩くが、ドアの向こう側からは物音ひとつしない。
全く、あいつまだ寝てやがる。
「入るぞ」と言いながらガチャリとドアを開けると、相変わらず何にもないシンプルな部屋にポツンとベットだけが置いてあるのが目に入る。
無駄に広いこの部屋にベットだけしかないなんて俺には考えられないけどな。
なんて思いながらベットに横になってスースーと息を立てて寝ている幼馴染みを見つけた。
目を閉じて気持ちよさそうに寝る茅をもう何回も見たのだろう。
無理やり布団を剥ぎ取ると、ビクッと茅が揺れて無駄に長い睫毛がついた瞼が少し開いた。
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