アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
幼馴染みな関係③
-
「柚くんおはよう。毎日ごめんね」
部屋を出て玄関に向かうと茅の母親がリビングから出て来
た。
茅の母さんも茅に似て(いや、茅が似たのか?)、綺麗な顔立ちをしている。
実に羨ましいかぎりだ。
「おはようございます。
いつものことすぎて慣れました」
「ふふ、柚くんがそう言ってくれると私も助かるわ。
私が起こしたってピクリともしないんですもの。」
そう茅ママが言っても知らん顔で靴を履いてる茅は、俺を見て胸元に手をやる。
「…柚、ネクタイ曲がってる」
「?」
「あと、ボタンかけ間違えてるけどそうゆうファッション?」
「うげっ、マジだ」
茅に言われてハッとする。
いつもなら、こんな事ないんだけどな。
「あらあら、しっかりしてそうでそうでもないのね。
どっちがしっかり者なのかしら」
「何言ってんの、俺に決まってんじゃん」
「ふふ、どうだかね」
いやいや、茅ママ。
比べる必要なんてないから。
茅も何言ってるんだ。
俺がいなきゃ、朝起きれないくせに。
「じゃーお邪魔しましたー、いってきます」
「いってらっしゃい」
茅に直してもらってから家を出る。
ネクタイの結び方が俺がやるより上手くて少しムスッとする。
俺なんて入学式の前から制服が届いてからずっと練習してたってのに。
まあ別に、上手いからどうのこうのってなる訳じゃないけどさ。
俺たちの学校は15分くらい歩いたところにあるんだけど、本当は自転車で通いたいが学校の規定が2キロなのでギリギリそれに達しない俺たちは徒歩で通っているのだ。
ジリジリと照りつける太陽がダルさを感じさせる。
自転車だったら少しは風を感じられるし早く着くし楽だったのに。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 32