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幼馴染みな関係⑤
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「でもさ、なんで2人って性格正反対なのに一緒にいんの?」
朝のHR後俺の隣の席に座る、小嶋 彰人(コジマ アキト)通称:あっきーが突然そんなことを聞いてきた。
今、昨日発売された何とか組ってゆうアイドルの推しメンの話をしてたんじゃないの?
「何いきなり」
入学してもう2ヶ月が経とうとしているのに、何でそんな事を聞いてきたのだろうと不思議に思った。
「いやだって佐々本ってめっちゃ顔整ってるじゃん。
なのに柚と一緒にいるからさ」
「…あっきー喧嘩売ってる?」
「キャー柚くん怖いー」
俺の前のやつが何処かに行っているのか空いている席に高木が座り、机に肘をつけてヘラヘラ笑っている。
いやだって、あっきーの言い方!
確かに茅は希少稀なイケメン。
パッチリ二重まぶたに(なんども言うが)無駄に長い睫毛。
鼻筋の通った顔によく似合う、色素の薄い髪色。
身長が180くらいあるそうでシルエットも完璧。
その何を考えているのか分からない雰囲気が女子曰く堪らないらしい。
女子の考えていることはよく分からん。
それに頭が良くてこの前の試験で学年一位になったとかでうちのクラスの女子たちが騒いでいた。
そんな茅となんで友達なんだ?って聞かれたって、こう答えるしかない。
「幼馴染みだから」
俺の言葉に高木は「ふーん」とこれまた気持ち悪い顔で見つめてきたので、そんな彼にデコピンをプレゼントしてやった。
「いたっ、お前!」
「愛のムチ」
「それはありがたいな」
「愛が感じられなかったんですが」
酷いな、俺の愛は無償の愛なのに。
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