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02.告白ってヤツですね①
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「あ、佐々本告白されてる」
「…ブッ」
お昼休み。
窓際の席で売店で買ったコーヒー牛乳を飲んでいる時、高木のその一言で飲み込んだ物が半分くらいでた。
「っ!おい柚お前ふざけんなよ!!」
いきなり事だったのと知っている名前が出たので思ったより結構吹き出してしまった。
机を挟んで向かい合わせに座っていた高木の顔面に思いっきり俺のコーヒー牛乳がかかり、大変ご立腹な様子。
やべ、やらかした!
「ごめん高木…さっき4時限目の体育で使った汗まみれのタオルしかない…」
「おいお前俺をなんだと思ってやがる…」
差し出したタオルを押し返され、高木は自分の鞄からスポーツタオルを取り出した。
なんだ、タオルあるなら良いじゃん。
なんて思いつつ、あっきーと亮が目を向けている教室の窓の外を見てみる。
中央広場にいるのは女の子と茅の二人。
ああこれが噂の告白ってヤツですね。
「うわ、公開処刑じゃん」
なんて高木は顔をタオルで拭きながらそう言い放った。
公開処刑って、言い方あるだろ。
「5組の河合さんだね。いいなぁ美少女」
机に肘をついて呑気に言うあっきー。
「何、あきは河合さんみたいなのがタイプなの?」
「んーん、亮のほうがタイプ」
「それにしてもあんな所で告白とか…佐々本も可哀想だなー」
あっきーの発言を高木は完全スルー。
ちなみに亮は顔を赤くして食べていたちぎりパンを思いっきりあっきーにぶん投げていた。
いいぞ、亮。もっとやれ。
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