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告白ってヤツですね②
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そんな二人を見た後もう一度窓の外に目を向ける。
茅は女の子に何かを言われていてすごいメンドくさそうな顔をして聞いている。
おいおい、もう少しいい顔してやれよ。
なんて思いつつも、いいなぁとも思う。
可愛い女の子に告白されてメンドくさそうな顔をするのなんてどこ探しても茅だけだぞ。
そしてやっと茅が何かを言ったみたいで、それを聞いた女の子はお辞儀をして校舎の方へ走っていった。
…これは、振ったのか?
茅はその女の子が走った先を少し見続けた後、不意に顔をこちら側に向けた。
その瞬間茅とパチッと目が合った。
--かと思ったが、まさか俺じゃないよなって思い辺りを見回したが、三人はもう別の話題に切り替わっていて次の数学の課題がどうたらこうたらって話していた。
あれ?少し前までは三人とも外を見てたのに…
話が変わっているのに気付かないほど茅の告白現場を見ていたんだと気付き少し恥ずかしくなった。
茅が告白を何度もされているのは知っていたしモテることももちろん分かってたけど、今まで現場を目撃した事が無かったからなんだか珍しくてガン見してしまった。
しかも本人に気付かれるなんて…
ヴヴ…と頭を抱え喉から声を出しチラッと窓の外を見ると、もうそこにはメンドくさそうに立っている茅はいなかった。
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