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好きの意味③
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次の日、お約束のように茅が休んだ。
風邪か?熱?それともサボり?
メッセージを書いては消し、書いてはまた消し、の繰り返し。
だって俺は今、茅の幼馴染みじゃない。
俺たちから幼馴染みを取ったら何になるんだ。
……何も残らないじゃないか。
茅の望んだ関係はこれなのか……?
一日中その事でむしゃくしゃして、気付いたらもう放課後になってた。
「これ、提出早いから佐々本の家持っててくれるか?
確か家近かったよな?」
……おおう。なんてタイムリーなんだ。
プリントの束になっているものがファイルに閉じてある。
どうする?ポストに投函するか?
そんな事したら茅ママに迷惑かかるよな。
ピンポンして玄関の前に置いとくか?
いや、茅ママが出てきたとしたら絶対気付かないよな。
んーあっ!そうだ!
「ぜっったい嫌だね。やりません」
「そこを何とか高木!」
頭を下げお願いしている相手は言うまでもなく高木。
何故高木かっていうと、目の前にいたから。
ただそれだけ。
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