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邪心
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「ああ。名前で呼んでいいのは大和くんだけなんですね!わかりました!」
煌貴は納得したように笑みを深くして大きく頷く。
誠也は驚いてしまう。
煌貴の言う通り、誠也、と呼び捨てするのは両親だけ。
そして、誠也さん、と呼んでいいのは大和だけ。
だから他人には、名字呼びをお願いしている。
あれだけの会話だけで気付くとは、なんて頭のいい子なんだ、と誠也は驚くと同時に感心してしまった。
いや、もしかしたら…、大和のことを…。
ふと誠也にはそんな考えが浮かんだ。
誠也は根っからの人嫌いでもあるので、無意識に人の腹の底を読もうとしてしまう。
もしかして、親にお願いして隣に引っ越してきた…?
とか…。
そんな邪心も芽生えてきて、誠也は無意識に煌貴の心理を探ろうとする。
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