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約束
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「……。煌貴くんの家に、お父さんと誠也さんと僕と三人で行くって優梨子さんに約束した」
「うん、そうだな…」
大和が、煌貴の母親の優梨子とその約束をした時、誠也もその場にいた。
その時を思い出してか誠也の声は少し固い。
「……でもお父さんはいなくなった…。僕、三人で行きたかった…」
「誠也さんも三人で行きたかったな。ほんまあのアホ大河…!!」
誠也は、アホ、を強調する。
「誠也さん、口悪い。お父さん、アホじゃない…!」
大和は思いきり首を振る。
「大和を置いていったことにアホだと言ってるの!!」
「…うふふ」
大和は満面の笑みで、誠也も笑顔を見せる。
「……誠也さんと一緒にお風呂入りたい…」
「いいよ」
この時期に大河の事を知っている人間が出てくるなんて、厄介な事になったな…、
そんな不安を抱えているなんて大和に悟られないように、誠也は笑顔のまま頷くのだった。
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