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浮世離れ
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(これがいつも嶺が僕に言う、大和は浮世離れしてるねんから、なーんにも気にせんでええ!!ってやつのかな…?)
大和がふと顔を上げて煌貴を見ると、煌貴は少し寂しそうな表情だったが、大和と視線が合った途端、優しく微笑んで見つめてくれる。
何だかその笑顔にはず痒い気持ちになって、大和は今度は誠也の方を見ると、少し困った表情をしていた。
その誠也の困った表情で大和は、あ…、と思い出す。
「あ…。昨日煌貴くん、」
「あっ!俺の名前覚えてくれていたんですね!俺、とても嬉しいですっ!!」
煌貴は、嬉しそうにエヘヘ、と照れ笑いをする。
まさか名前が煌貴だと昨日知りました、とはさすがに言えない。
「…昨日、煌貴くんは僕に謝ってくれましたけど、何もしてないので謝らなくていいんです…」
煌貴は表情を歪めた。
「……大和くんを傷つけたのは確かだから、ごめんなさい…」
煌貴がまた頭を下げる。
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