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あいつ
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「ええか、大和!!あいつに近づいたらあかんでっ!!」
「あいつ…?」
大和は首を傾げる。
「さっきの煌貴っていう奴やっ!」
大和が首を傾げたまま眉を寄せる。
「どうして僕が煌貴くんに近づくの…?」
嶺は大和の言葉にガクッと肩を落とす。
「そうや…。大和は興味ない人間にはまったく興味ないもんな…。大和からあいつに近づく訳ないよな…」
嶺は顔を上げてまっすぐ大和を見つめる。
「わかった!言葉を変えよう!あの煌貴という男と二人きりになったらあかんぞ!二人きりになったら大声で叫べ!」
大和は驚いたように何度も瞬きをする。
「煌貴くんと二人きり…?どうしてそんな状況になるの…?」
「例えばの話や!例えばの話!」
「あのさ、とりあえず車に乗ろうか?」
誠也はそう言うと駐車場に向かうので、そのあとを二人がついていく。
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